新しいシステムが初めて自力で起動することを、 電気を扱うエンジニアは「スモークテスト」と呼んでいます。
Debian を直接起動するようにしていてシステムが立ち上がらない場合には、
インストールに使った起動メディア、あるいは (作ってあれば) カスタムブート
フロッピーを挿入してシステムを再起動してください。この方法では、おそらく
ブートパラメータに root=
のような、なんらかの引数を渡す必要があるでしょう。
root
root
の箇所には、お使いになるルートパーティション
(/dev/sda1
など) を入れてください。
インストール終了後に起動が失敗し、boot:
というプロンプト
のところで停止してしまったら、Linux
と
入力して Enter を押してみてください (quik.conf
のデフォルトの起動設定には「Linux」というラベルがついているのです)。
quik.conf
中で定義されているラベルは、
boot:
というプロンプトが出た時に Tab
キーを押すと表示されます。また、もう 1 度インストーラを起動し直して、
の段階で置いた
/target/etc/quik.conf
を編集してみるのもよいでしょう。
quik を扱う上での情報は、
http://penguinppc.org/projects/quik/ から得られます。
nvram をリセットせずに MacOS を起動するには、OpenFirmware プロンプトで
bye
と入力してください (MacOS がマシンから
削除されていないことが前提です)。OpenFirmware プロンプトに入るには、
マシンがコールドブートするまで command-option-o-f のキーを押し続けてください。OpenFirmware nvram を
リセットして MacOS をデフォルトにし、MacOS に戻るようにするには、
マシンがコールドブートしている間、command-option-p-r キーを押し続けてください。
インストールしたシステムをブートするのに BootX
を使うなら、Linux Kernels
フォルダで
希望するカーネルを選び、ramdisk オプションを非選択にして、
インストールに対応したルートデバイス
(例えば /dev/hda8
) を加えるだけです。
G4 マシンと iBook では、option キーを押すと、 起動可能な OS のボタンが並んだグラフィカルな画面になります。Debian GNU/Linux は小さなペンギンのアイコンで示されます。
MacOS を残しており、どこかの時点で OpenFirmware の
ブートデバイス
変数を変更した場合には、OpenFirmware を
デフォルトの設定に戻す必要があります。これには、マシンがコールドブートするまで
command-option-p-r キーを押し続けます。
boot:
プロンプトが表示されたときに
Tab キーを押すと、yaboot.conf
で定義されているラベルが表示されます。
G3 や G4 において OpenFirmware をリセットすると、
Debian GNU/Linux がデフォルトで起動するようになります
(パーティションが正しく作成され、Apple_Bootstrap
パーティションが最初に置かれている場合)。
Debian GNU/Linux が SCSI ディスクに置かれていて
MacOS が IDE ディスクに置かれている場合には、
うまく働かないかもしれません。その場合は
OpenFirmware に入って ブートデバイス
変数を設定する
必要がありますが、通常は ybin が
自動的にこの作業をします。
いちど Debian GNU/Linux が起動できたら、あなたが望む
オプション (デュアルブートなど) を
/etc/yaboot.conf
に追加して
ybin を実行すれば、その変更をブートパーティションに
反映させることができます。詳しくは、
yaboot HOWTO
を参照してください。